男の秘密
中に入って、メニュー表を見たり、店内の雰囲気や、個室の広さ等もチェックしながら、加藤はビールを、優はジンジャーエールを飲みながらこの店について話したり、村田の結婚式の話で盛り上がった。

「加藤君とこんなに沢山話すは初めてね」

「斉藤はいつも隅っこの方で麻生と話してるもんな」

「だって、話すより聞いてる方が楽しいもの」

今も、加藤が殆ど話していた。

「土日は何してた?」

急にプライベートな話に変わり、ドキリとする優。しかも、土日は用事があると加藤の誘いを断っている。

「土曜日は羽奈とまったりして、日曜日は個展に」

「一人で?俺も行きたかったぁ」

悔しそうに話して、ビールを一気に煽る加藤に不思議そうな目を向ける。

「だって、加藤君絵画とか興味ないでしょ」

「う・・でも、斉藤の好きなもん知りたいから」

「? 私はゆっくり見たいから何時も一人で行くの」

「じゃぁ映画は?映画一緒に見に行こうよ」

『これって・・誘われてる?』

「ゴメンなさい。私、映画は全く見ないの。ついでに言うと、テレビも見ないの」

「えぇ!!マジで!?じゃぁ家で何するの?」

信じられないように大きな声を出して驚いている。
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