恋色シンフォニー
「綾乃、顔がとけてる。そんなに気持ちいい?」
「圭太郎がいやらしすぎる……」
「だって、綾乃のベッドだもん。すっごく興奮する」
「……ほんと、スケベ……」
圭太郎が、私の服を脱がせながら、おしゃべりを続ける。
「それよりさ、マンションって、あまり隣の部屋の音とか、聞こえないんだね」
「うん。空気を伝わる音は、窓を閉めていれば気にならないよ。壁とか床とかの振動音は響くけど」
「そうか、良かった」
何がですか。
嫌な予感がするので聞きたくないけど。
圭太郎は、自分の服を脱ぎながら、壮絶な色気を醸し出し、ニヤリと笑った。
「思いきり、いじめられる」