恋色シンフォニー

そして、間を置かず、第3楽章へ。
序奏を経て、アレグロ・モルト ヴィヴァーチェ=速く・非常に生き生きと。

その通り、華やかで、活気あふれる音楽が展開されていく。

ソロヴァイオリンの技巧的なパッセージも、難なく決まっていくのが爽快。
要所要所で、最高音ハイE(高いミ)も正確に当たり、気持ちよく鳴り響く。

やっぱりうまい。すごすぎる。

だけど、鳥肌ポイントは、簡単な四分音符の部分で。
単純な音形を、こんなに情緒豊かに歌えるなんて。

やっぱりすごいヴァイオリニストだ。
涙が止まらない。

勢いよくコーダに突入し、ソロヴァイオリンが情熱的にトレモロを刻む。

テンションは最高潮に達する。

ラスト近くでソロヴァイオリンの急激な上昇音形がオケに埋もれることなくクリアに聴こえ、しびれが全身を走り抜ける。

最後、全員によってホ長調の和音が鳴らされ、曲が結ばれた。







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