婚約者はホスト!?④~守りたいもの~(番外編あり)
「松井くん ここ どこ?」
「俺んちだよ おまえ 気持ち悪いって言ってそのまま 寝ちゃったからさ、タクシーで連れて来たんだよ…。おまえ 最近 残業多かったし、どうせ、飯も食えてないんたろ? お粥作ったから、少しでも食え…」
松井くんは、ほらっと言って、お粥を私の口に運んだ。
「ありがとう おいしい…。」
私は、にこっと笑って松井くんを見た。
「ホント ほっとけない奴だよな… おまえって…。」
呆れたように、松井くんが笑った。
「あのね 松井くん… 実は 私 不妊症みたいでね…圭司に子供を作ってあげられないんだ圭司 子供好きなのに、そんなのかわいそうでしょ? それに 圭司は、やっぱり 芹香さんのことが忘れられないみたいだし…。」
「そっか…。」
「それでも 圭司の記憶が戻ればって思ってたけど、もう それも望みがないみたいで…。
昨日 圭司にね それでも俺と夫婦でいられるかって聞かれたの。私 言葉に詰まっちゃって… だって 今の圭司は私を愛してはくれないでしょ? それで結局 圭司と別れることになっちゃった…。」
「そっか…。」
「でも いざ 別れるってなったら、苦しくてどうしようもないし すごく 辛いよ…」
「うん 分かったから 早く 食え…。」
「もう 何よ もっと 慰めてくれたっていいじゃない!」
私がぷっと膨れると、松井くんは持っていたお粥をベッドサイドに置いた。