政略結婚に隠された真実
10 ストレスの蓄積
ヒソヒソヒソヒソ

じ~~~~

ヒソヒソヒソヒソ

じ~~~~


・・・あ~・・・ウザッ!文句あるんだったら直接言いなさいよッ!!

もう1時間は、ず~っとこんな感じ。ヒソヒソヒソヒソ言われているのだ。
イライラストレスのバロメーターも降り切れそうです。


ここはこの会社の本社。

会社の中で花形部署は例外なく営業部。この本社には第1営業部から第9営業部まである。
その中でも、私がいるのは第1営業部。営業部の中でも優秀な人材の集まりである。
つまり、河内さんとは同じ第1営業部で一緒に仕事をしている。

自分で言うのはなんだけど、私は・・・明らかにコネでしょうッ!!
人より劣っているとは思わないけど、第1営業部に配属されるほど優秀じゃないと思うんだけど、私。
でも、第1営業部の事務仕事は仕事量も半端なく多いし、いろんな人に大事な資料作成や報告書作成など任されているからコネじゃないことを願いたい。


営業部全体では女性の営業もいるけど、第1にはいない。男だらけの部署と言う事です。
その部署ごとに事務員が1人から2人付くようになっている。
営業アシスタントと言いますか、資料作成から経費処理、営業の人たちの雑用?でもないけど、いわゆる何でも屋と言った方がいいのでしょうか?


しかし、今日居るのは秘書室。秘書室も割と大きく、人数もそこそこいる。
秘書室の方々には、私は目の上のたんこぶと言うか、お邪魔な存在らしい。
社長の娘と言うだけで、みんなの憧れの秘書室で、イケメン役員を臨時秘書をしているから、風当たりがキツイキツイ。
精神的に強くないとやっていけない。

前に、媚を売ってきたり、逆に敵意むき出しにする人たちがいるといったと思うけど、これはある程度決まった人物、決まったグループの人たち。
秘書室のお姉さま方も例外なく“敵意むき出し&嫌がらせ万歳”。これに当てはまるよね。
私はこの人たちを“馬鹿(うましか)グループ”と命名している。
良いネーミングセンスでしょう?

それに泣きもせず、秘書室で仕事をしている私。
つまり、私は精神的に強いと言う事・・・。
いや、それは嫌じゃないけど、心臓に毛が生えてるくらいとよく言われる。
まぁ、なんとでも言ってちょうだい。

< 31 / 43 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop