エリートな先輩の愛情を独り占め!?
……そういえば、研修時に撮った八谷先輩とのツーショットの写真は、今も大切に保管してある。
スーツに着られている幼い私と、爽やかに微笑む八谷先輩が、その写真の中に写っている。
その写真を見るたびに、今もこうして彼が隣にいることを、本当に奇跡のように思うんだよ。
そんなこと言ったら、きっと八谷先輩は笑うだろう。
バカだな、大げさだよって、笑うだろう。
「……好きだよ、理乃」
食べることが大好きで嫌ってほど私に餌付けをしてくるし、寝起きは悪いしネクタイを結ぶのは下手だしたまに喧嘩もするけど、悔しいくらい仕事はできるし周りからの信頼も厚い人。プライベートでは私に甘くて、手に余るほどの愛を与えてくれる人。
私の恋人であり、私の憧れ。
私の、愛しい先輩。
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