秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
「稜真!!お前…妊婦の奈那子さんをこき使うな!!」


トリコロールカラーのエプロンを着けた柾貴さんがパーティ料理を赤いテーブルクロスの掛けられたテーブルに置いた。


「俺だって出来るコトはやってるぞ。柾貴」

「私も手伝います!」

私も首許のショールを外し、コートを脱いだ。

「コートとバックは・・・壁際のソファに置いといて」


「はい」


「小池ちゃんも来たんだ」


副社長は回りの忙しい状況を無視して、一人で缶ビールを飲んでいた。


「副社長、勝手に冷蔵庫からビール出さないで下さい」

「1本位いいじゃん。柾貴」

「困ります」

「柾貴さん、これ何処に置こう?」

「奈那子さん、本当に大丈夫?」

「大丈夫よ。心配しないで」


パーティ料理は柾貴さんが仕切っていた。


「私が運びます!」

私は奈那子さんの持っていた唐揚げのプレートを奪った。

「彼女が小池さん??」

「小池香音と言います」

「ふうん。可愛い子捕まえたわね…柾貴さん」

「奈那子さん…俺達は別に何も・・・」





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