秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
「神宮寺、隣のツレは誰だ?」


「栗原柾貴。俺の知り合いだ」

「初めまして、栗原柾貴です」

「俺は香音の兄・小池晃弘です。そうか、二人も居るのか・・・心強い。早速で悪いけど、白菜収穫手伝ってくれ」


「お兄ちゃん、永遠さんは神宮寺家の御曹司なのよ」

「だから?お前・・・香音と結婚したいんだろ?なら、嫁の実家の仕事も手伝わないとな」


都合のいい時だけ、結婚を盾にしてこき使おうなんてお兄ちゃんは酷い男。


「晃弘さん。お昼ご飯ですよ!!」
幼なじみの壮ちゃんも外に出て来た。


「ん、あ・・・そうか・・・収穫はメシ食ってからだ。お前らはメシ食ったのか?」

「いえ」

「なら、一緒に食おうぜ」


「あ…コイツは俺の決めた香音の許嫁の壮一だったが…どうやら、彼女が居るようで」

「香音、どっちがお前の彼氏だ?」

「え、あ・・・」

私は壮ちゃんに永遠さんを紹介した。

「初めまして、神宮寺永遠です」

「ふうん、お前があの『クリスタル』の御曹司か・・・御曹司と言っても俺らと同じだな」





< 210 / 230 >

この作品をシェア

pagetop