秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
「佐藤さんは野島先輩のように裏表はない人だと思いました」

「佐藤は素直で誠実な男だ。もう一度考え直せよ」

「佐藤さんはいい人です。でも…恋愛対象には・・・」

「贅沢なオンナだ」

「麻生さんの言葉通り…私は贅沢なオンナです」

小池は自嘲し、嘆息した。


「私にはスキな人が居ます」

「それは俺?」

小池は弾かれたように俺を顔を見た。

「そうです!私のスキなのは麻生さんです!」

ドクンと大きく鼓動が高鳴り、心の深い底に隠した小池に対する想いが溢れる。

「俺お前に言ったはずだ。社内恋愛する気ないと」

「それでも、スキです」

心は揺さぶられてるが、俺は理性で感情を抑え込み、必死に抗った。

「お前の想いに応えらないけど…カラダだけの関係ならいいよ」

「麻生さん・・・」

「じゃ諦めるんだな・・・」

俺は腰を上げて小池に背中を向けた。

小池も立ち上がり、俺の背中にしがみつく。

「あの夜…私は酔っていて…貴方のカラダを憶えていない。でも、貴方は私のカラダを知っている」

「離せ・・・小池」


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