秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
俺の背中に纏わりつく小池のカラダを引き離した。

噴水の光が俺と小池を照らす。彼女の頬を伝う涙が張り詰めた俺の理性の糸を断ち切った。


糸の切れた俺は感情のまま、小池を腕の中に引き込んだ。

オンナの涙は最高の武器だ。

小池の外気で冷たくなった唇に唇を落とした。

俺の唇も冷たかった。互いの体温で温めるように甘いキスを交わす。

最初は浅く軽いキスから始まり、次第に濃厚で蕩けるようなキスへと変化した。

白い糸の引いた濃密のキスの後、暫く黙って二人でシルエットを重ねる。

「麻生さん・・・」

「帰れっ」

このまま流されたらおしまい。

俺は理性を奮い立たせ、小池を引き離した。

「お前が帰らないなら、俺が帰る!」
と俺はキスで陶然した小池を置いて逃げ出した。





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