秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
常勤している看護師は休憩中で医務室には誰も居なかった。

麻生さんが手際良く私の鼻の穴に綿を詰め込んでくれた。

「覗きなんて全く悪趣味だな。小池」

「すいません・・・」

「しかし、告白されたのは久し振りだ。俺のコトを知らない女がまだ居たんだ・・・」

「林さん、物好きですね」

「小池お前もだろ?」

私は反論できず、彼の言葉を黙って訊いた。

「それよりも私…あれから色々考えました」

「何を?」

「麻生さんがキスした後逃げ出した理由です」

「深い意味はない」

「麻生さんの行動に辻褄を合わせ、答えを導きました」

「へぇー言ってみろ」


「麻生さんも私のコトがスキですよね」


「お前…自意識過剰だな」

「貴方だって自意識過剰でしょ?麻生さん」

「俺は・・・」

麻生さんは言葉を濁し、椅子から立ち上がった。

「休憩はおしまい。早く社長室に帰れっ」

麻生さんはまた逃げ出してしまったーーー・・・



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