秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
彼の堂々とした振る舞いを頼もしく思え、私は麻生さんと結婚したいと強く思う。

キッカケはどうであれ、私達は結婚できるかもしれない。


結婚すれば、麻生さんだって私のコトをスキになってくれる…そんな淡い期待に胸を膨らませた。


「小池さん…第一診察室へどうぞ」

「小池」

「ひゃあ・・・」

麻生さんがボーッとする私の耳許で名前を呼んだ。
彼の吐息が私の鼓膜を擽り、静かな待合に変な声が響いた。


「小池…お前の番だぞ」

「あ・・・はい。いってきます」

私は弾かれるようにソファを立ち上がって診察室に向かう。




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