ライ・ラック・ラブ
「お嬢様が謝ることじゃないですから!どうか…」と佐久間さんに言われた私は、これ以上彼にきまり悪い思いをさせないためにも、サッと頭を上げた。

「私には何でも話してもらっていいんです。もちろん私は、この事も、とにかく何でも、誰にも言いません。その点は私を信じてください」
「もちろんよ!」

お互い「安心させたい」と思っているからか。
顔を見合わせた私たちは、二人とも笑顔になっていた。

「親が私を捨てたのは、自分たちで育てることができなかった事情があったからかもしれない。もしかしたら生きることができなくて、せめて赤ん坊の私だけでも生きてほしいと…。だから施設に預けるように、捨てたのかもしれない。それも、私の両親の愛情の一つだと思う‥いや。私はそう思ってます」

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