カリスマ社長に求婚されました
「は、はい……」

この気持ちを、どう表現したらいいのか分からない。

だけど、相良さんを嫌いではないのだから、頷いた。

そして頷いた途端、なぜだかとても恥ずかしくなり、立ち尽くしたまま俯いてしまった。

「茉奈ちゃん」

相良さんの優しく私を呼ぶ声がして、ゆっくり顔を上げる。

すると、相良さんは私を、笑みを浮かべたまま見つめて言った。

「オレと付き合ってくれないか?」

「え……? 」

思いがけない告白に、理解が追いつかない。

「あ、あの……。それは、恋愛の意味でってことですか?」

おずおず尋ねると、相良さんは小さく笑った。

「当たり前だろ? オレは初めて会ったイブの夜から、茉奈ちゃんに惹かれていた。そして再会して、自分の気持ちがハッキリ分かったよ」

「ハッキリ……?」

「そう。オレは、茉奈ちゃんに側にいてほしいのだと。もちろん、彼女として」
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