カリスマ社長に求婚されました
肩越しに振り向いた相良さんは、目を見開いて言葉を失っている。
その姿を見て、自分がなんの迷いもなく告白したことに恥ずかしさがこみ上げる。
「あ、あの……。相良さんがellの社長だからとかじゃないんです。本当にイブの夜に救われたというか……」
聞かれてもいないのに、言い訳じみたことを口にしてしまったと思う。
でもそれだけ、自分でも戸惑っていた。
すると、相良さんはいつもの優しい笑みを浮かべてくれた。
「ありがとう」
短い言葉だけど、相良さんの自然と緩んでいく表情を見て、私も嬉しさが倍増する。
ニヤけそうになるのを抑えて、ぎこちなく立ったままの私に、相良さんは空気を変えて、仕事の説明を始めた。
秘書用の執務室がないから、当面は社長室に私のデスクがあること。
そして主な仕事は電話の取り次ぎや、相良さんに会いにくる上顧客の対応。
さらに、スケジュール管理や相良さんの外出時の同行などだ。
丁寧に説明をしてくれることに感謝をしながら、今日から私の新しい時間が始まっていくと思うと、胸の高鳴りを感じていた。
その姿を見て、自分がなんの迷いもなく告白したことに恥ずかしさがこみ上げる。
「あ、あの……。相良さんがellの社長だからとかじゃないんです。本当にイブの夜に救われたというか……」
聞かれてもいないのに、言い訳じみたことを口にしてしまったと思う。
でもそれだけ、自分でも戸惑っていた。
すると、相良さんはいつもの優しい笑みを浮かべてくれた。
「ありがとう」
短い言葉だけど、相良さんの自然と緩んでいく表情を見て、私も嬉しさが倍増する。
ニヤけそうになるのを抑えて、ぎこちなく立ったままの私に、相良さんは空気を変えて、仕事の説明を始めた。
秘書用の執務室がないから、当面は社長室に私のデスクがあること。
そして主な仕事は電話の取り次ぎや、相良さんに会いにくる上顧客の対応。
さらに、スケジュール管理や相良さんの外出時の同行などだ。
丁寧に説明をしてくれることに感謝をしながら、今日から私の新しい時間が始まっていくと思うと、胸の高鳴りを感じていた。