カリスマ社長に求婚されました
スケジュール管理や、電話応対に追われながら、その日はあっという間にお昼が過ぎた。
「茉奈ちゃん、休憩にしよう。一緒にランチに行かないか?」
デスクで書類整理を終えた相良さんが、私の席へ向かって声をかける。
「あ、はい。でも大丈夫なんですか? 電話が鳴るかもしれないですよ?」
「席空きのときは、総務にまわるよう切り替えるから大丈夫」
相良さんは私の側へくると、電話のボタンを押して切り替えた。
「行こう、茉奈ちゃん」
手を差し出されて、ドキッと緊張感が増してくる。
相良さんの手は、少し色黒で締まっていて指が長い。
素直に自分の手を差し出されずにいると、相良さんが不安そうな顔で覗き込んできた。
「オレたち、付き合うことになったと思ったんだけど、勘違い?」
「えっ? いえ、勘違いなんかじゃないです。すみません、手を出すことが恥ずかしくて……」
慌てて弁解すると、相良さんがクスッと笑った。
「可愛いな、茉奈ちゃんは。じゃあ、オレから強引に手を取ればよかったんだ」
と言った相良さんは、私の手を力強く握って、引っ張り上げた。
「茉奈ちゃん、休憩にしよう。一緒にランチに行かないか?」
デスクで書類整理を終えた相良さんが、私の席へ向かって声をかける。
「あ、はい。でも大丈夫なんですか? 電話が鳴るかもしれないですよ?」
「席空きのときは、総務にまわるよう切り替えるから大丈夫」
相良さんは私の側へくると、電話のボタンを押して切り替えた。
「行こう、茉奈ちゃん」
手を差し出されて、ドキッと緊張感が増してくる。
相良さんの手は、少し色黒で締まっていて指が長い。
素直に自分の手を差し出されずにいると、相良さんが不安そうな顔で覗き込んできた。
「オレたち、付き合うことになったと思ったんだけど、勘違い?」
「えっ? いえ、勘違いなんかじゃないです。すみません、手を出すことが恥ずかしくて……」
慌てて弁解すると、相良さんがクスッと笑った。
「可愛いな、茉奈ちゃんは。じゃあ、オレから強引に手を取ればよかったんだ」
と言った相良さんは、私の手を力強く握って、引っ張り上げた。