好きって言っちゃえ

剣二は改めてアルバムに向き合うと、再びページをめくり始めた。新たな写真を見るたびに、

「素敵ね〜っ。やっぱりいいわね〜、結婚って」

と派手に感動しまくる悦子は、無表情でアルバムを覗き込んでいる舞の様子を伺っていたので、ついに舞と目が合った。

「何?」

「ん?あ、ううん。ただ純粋に結婚って、いいな〜って。ね、社長」

「…?」

真剣にアルバムを見入っていた剣二は、急に悦子に振られて、一瞬止まったが、すぐに先日悦子から聞いた『寮を建てることにした真意』を思い出して、すぐに同意した。

「ああ〜〜。そうですね。いいですよね、結婚って」

そう返事しつつ、何気に剣二がページを捲ると、

「あーっ!!」

と、不意に秀人がアルバムを指さして、大声を張り上げた。

「どしたっ!!」

全員が一斉に指を指したまま固まっている秀人を見た。
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