好きって言っちゃえ
最後のページまで見終え、テーブルの上には裏表紙が上を向いた状態のアルバムが置かれた。
「全体的にどうでしたか?」
ここで初めて悠一が剣二に尋ねた。光俊が編集したと言っても、ウェディングアルバムの構成、デザインは初めてなので、悠一がかなり助言しながら作り上げた形となっている。
「んん。いいんじゃないかな」
剣二はアルバムを表に返しながら答え、座ったまま体をゆっくり後ろに向けて後ろに立っている面々の顔を見上げた。
「これで、いよいよ新生京極写真館も本格始動といったところだな。ね、会長」
剣二が悦子に同意を求めて見ると、悦子はゆっくり大きく頷いて、
「そうね」
というと、悦子も後ろに立っている面々の顔を見上げた。
「皆の肩に京極写真館の将来がかかってるんだから、期待してるわよ」
そして、
「次は、採用2枚目指して頑張ってちょうだいよ」
と、目の前に立っている秀人の腕をポンっと叩いた。
「はいっ!頑張りますっ!」
秀人が両腕で、ガッツポーズをする姿を微笑ましく皆が見ていたその時、スタジオの扉がドンッ!と勢いよく開いて、全員一斉に入口の方を向いた。