そのキスで教えてほしい
「木村さん、彼氏いるんだって」
「え?」
落ち込んだ溜め息を吐いた湖島さんを見つめる。
そして一気に脈が速くなった。
「彼氏って……」
「大学時代から付き合ってる人がいるんだってさー。この前一緒に帰ったときに言ってた」
身を屈めるようにして更にがっくりとした湖島さんを、私は固まったまま見下ろしていた。
木村さん、彼氏いたんだ。
崎坂さんの名前が出てこなくて胸を撫で下ろしている自分に気づき、馬鹿だと思った。
どちらにしろ、抱き合っていた崎坂さんは最低だ。
きっと木村さんに軽い感じで迫って、困った彼女を抱きしめた……。もういい。考えるのはやめる。
「きっと、俺が二人きりで誘ったら木村さんは飲みに行くのオッケーしなかったんだろうなぁ。“みんなで”だったから、誘いにのってくれたんだろう。まぁ、まだ気になるって感じだったから、ダメージはそこまでないよ」
眉尻を下げながらそう言った湖島さんに、私は唇を結んで頷いた。
「次があるよな、次が。じゃ、俺いくわ!」
「はい。湖島さん、頑張ってください」
「ははー、何を? イイ女探し?」
「そうですね。そんな感じのことを」
「わかった。頑張る。ありがとう」
「え?」
落ち込んだ溜め息を吐いた湖島さんを見つめる。
そして一気に脈が速くなった。
「彼氏って……」
「大学時代から付き合ってる人がいるんだってさー。この前一緒に帰ったときに言ってた」
身を屈めるようにして更にがっくりとした湖島さんを、私は固まったまま見下ろしていた。
木村さん、彼氏いたんだ。
崎坂さんの名前が出てこなくて胸を撫で下ろしている自分に気づき、馬鹿だと思った。
どちらにしろ、抱き合っていた崎坂さんは最低だ。
きっと木村さんに軽い感じで迫って、困った彼女を抱きしめた……。もういい。考えるのはやめる。
「きっと、俺が二人きりで誘ったら木村さんは飲みに行くのオッケーしなかったんだろうなぁ。“みんなで”だったから、誘いにのってくれたんだろう。まぁ、まだ気になるって感じだったから、ダメージはそこまでないよ」
眉尻を下げながらそう言った湖島さんに、私は唇を結んで頷いた。
「次があるよな、次が。じゃ、俺いくわ!」
「はい。湖島さん、頑張ってください」
「ははー、何を? イイ女探し?」
「そうですね。そんな感じのことを」
「わかった。頑張る。ありがとう」