そのキスで教えてほしい
やってしまったと、崎坂さんから一目散に逃げ出した私は、帰ってきた自宅のソファーでなにをやっているんだと頭を抱えた。
もっと違うことができたはず。
逃げ出さず、ずっと見ていたことを「すみませんでした」と謝ればよかった。
急に去るのが一番気まずいことなのに!
だけど頭の中でそういうことを冷静に考えることができなかった。
崎坂さんがあまりにも近くて、向けられた視線に変な気分になって、余裕がなくて。
信じられないほどの色気だと思った。
あんなふうに見つめられたら、どうしようもないでしょう。
確かに会社でも人気があってかっこいい人だとは思っていたけれど、あれほど顔と顔の距離を近づけたことはないし、髪を触られるなんてことはなかったし。
まずい、思い出しただけでドキドキしてしまう。
夕飯も食べずにベッドに潜っていたけれど、まったく寝つくことができなかった。
思い出してしまう、崎坂さんの誘うような口許と瞳。
彼は一体どんなキスをするのだろう?
なんて……やだ、私、変なことを考えて。
勘弁してほしい。
明日から隣の席の彼にどんな顔して会えばいいの――?
もっと違うことができたはず。
逃げ出さず、ずっと見ていたことを「すみませんでした」と謝ればよかった。
急に去るのが一番気まずいことなのに!
だけど頭の中でそういうことを冷静に考えることができなかった。
崎坂さんがあまりにも近くて、向けられた視線に変な気分になって、余裕がなくて。
信じられないほどの色気だと思った。
あんなふうに見つめられたら、どうしようもないでしょう。
確かに会社でも人気があってかっこいい人だとは思っていたけれど、あれほど顔と顔の距離を近づけたことはないし、髪を触られるなんてことはなかったし。
まずい、思い出しただけでドキドキしてしまう。
夕飯も食べずにベッドに潜っていたけれど、まったく寝つくことができなかった。
思い出してしまう、崎坂さんの誘うような口許と瞳。
彼は一体どんなキスをするのだろう?
なんて……やだ、私、変なことを考えて。
勘弁してほしい。
明日から隣の席の彼にどんな顔して会えばいいの――?