私の嘘を完成させて

・・・・

ホテルの夕食を食べて
部屋に戻ると堀さんが
一言。

「ごめんなさい!」

「え?」

いきなり謝るもんだから
拍子抜け。

「せっかくいっぱい
話せると思ったのに
1人にしちゃって…」

目をウルウルさせて
謝ってくるその姿。

そういえば堀さんって

「いつも謝ってるね。」

「だって…」

「私気にしてないよ。
夜たくさん話せると思ったしね。
それに同じ部屋にしてもらって
感謝してるのは私の方だよ。」

ありがとうと言うと
女の私でもキュンとする
笑顔で笑ってくれた。

「…で、話したいのは
同じ気持ちなんだけど…
ちょっと先生に呼ばれてるから
行ってくるね。」

堀さんとゆっくり話せるのは
まだまだ先の話だ。

< 126 / 402 >

この作品をシェア

pagetop