私の嘘を完成させて
篠崎さんの言葉を聞いて
ドアを開けた栄斗。
涙が止まらない私に
「愛菜ちゃん。ごめんね。
気付いてあげられなくて…」
海くんが優しく声を
かけてくれたけど…
きっと今一番つらいのは
栄斗なんだって
震える背中を見て思った。
ジリジリと篠崎さんに
迫って行く栄斗は
今にも殴りだしそうで…
「っ栄斗ダメ…」
止めなくちゃ…
そう思った瞬間。
「きゃあっ!」
後ろのプールに
引き込まれるように落ちた
篠崎さん。
その篠崎さんの手を引っ張ったのは
「…神田さん」
先にプールの中にいた
神田さんだった。