私の嘘を完成させて
「なんで?
堀さんこの女に
散々な事されたんでしょ?
じゃあ別にいいじゃん。
私も結構な事されたし。
ちょうどいいね。」
笑いながらそう言う
神田さんはただ怖く感じてしまう。
水の中で暴れていた篠崎さんは
だんだん力がなくなっていくのが分かる。
どうしよう…このままじゃ…
「南那」
「もういい。」
今まで黙って神田さんを見ていた
彷徨君はプールに飛び込み
神田さんを抱きしめた。
抱きしめて優しく声をかける
彷徨君に神田さんは安心したように
篠崎さんの頭を掴んでいた手を
ゆっくり離した。
「っゴホッ…はぁ・・はぁ」
水から上がった篠崎さんの
体はガタガタと震えているのに
思いっきり神田さんを睨みつける。
「なんだよ。」
神田さんの代わりに
口を開いたのは彷徨君。