私の嘘を完成させて
「失礼しま」
「なーなー!!!!」
全てを言い終わる前に
抱き着かれる始末。
「なんで電話もメールも
返してくれないんだよー!
寂しいだろー!!」
あぁ。うざい。
「ごめんね。」
しくしくと泣き真似をする
尚人さんはゆっくりと離れて
自分の椅子に座った。
「最近どう?」
「どうって?」
「南那、表情柔らかくなったから。」
「普通じゃない?
私は変わってないよ。」
「そっか。」
「それだけなら私帰」
「南那」
まただ。
尚人さんは空気を
変えるのが上手い。
そして私はこの空気が苦手。