私の嘘を完成させて

「悪い。大きな声出して」

「ううん。私こそごめんね。」

すぐに謝った尚人さんだけど
本当に私はまだまだ子供。

謝らなきゃいけないのは
私の方なのに。

こんな時でも
優しい尚人さん。

「…行くよ。お墓参り。」

消え入る声で尚人さんに
返事をして

「今日は帰るね…」

「送っていくよ」

「ううん。今日は1人でいたい。」

「わかった。土曜迎え行くから。」

軽い返事をして理事長室を出た。



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