私の嘘を完成させて

「…それにしても南那ちゃん
本当に遅くない?」

海の一言で時計を見てみると
19時を回っている。

ピンポーン

「あっ!きた!
俺出てくる!!」

タイミングよく鳴った
チャイムに喜ぶ海は
走って玄関に向かう。

だけど

「よぅ」

「尚人さん!」

帰って来たのは
南那ちゃんではなくて
尚人さんだった。

「なんだよ。お前らー
南那じゃなくて悪かったなー」

ソファーに豪快に
座る尚人さんに
すぐさまビールを出す新。

「あ。俺車だから
茶くれ。」

この人は本当に真面目になったな。
昔は飲酒なんて当たり前だったのに。


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