私の嘘を完成させて

尚人もよく言う。

【南那は笑わない】


確かにあの子が
笑った所は見た事がない。

彷徨達といる時は
わかんねぇけど…

喋る時の感情はあんのに
表情は全く変わらない。

過呼吸になった時も
涙一つ流さない。

正直不気味だ。

そんな姫が本当に
心開いてんのか?

まぁ、俺が
どうこう言う問題でもねぇし
尚人に言ったら
キレるだろうから

俺は黙って見守るかな。

「何事もなく
卒業できればいいけどな。」

「あぁ。」

そう言って俺らは
新しい酒に手をつけた。


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