私の嘘を完成させて

「彷徨にはいないの…?
大事な人」

このままこの話をしたら
恐ろしい事を言い出しそう。

咄嗟に話題を変えてみるけど…。

何言ってるんだ、私。

「はぁ?」

何言ってんだお前、
みたいな目で見るけど
確かにそうだよね…。

「…ごめん、忘れて。
私そろそろ帰るっ…うわっ!」

良い感じに酔いも
回ってきたし
帰ろうとソファーを
立った瞬間いきなり
掴まれて引き寄せられる。

「…何この状況」

彷徨の膝の上で
向かい合っている状況。


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