私の嘘を完成させて

腰に回された手から
伝わる体温は
すごく熱く感じる。

「なに言って…」

「何?もっと
伝わりやすいように
言った方がいい?」

「いいっ…言わないで」

聞いちゃダメだ。

きっと聞いたら
私は私じゃなくなる。

そしてこの無理矢理
押し込んでいる感情も
溢れ出てしまう。


「…言わねぇよ。
だからそんな
泣きそうな顔すんな」

「…泣かないよ」

「あー。俺傷ついた。」

「へ?」

何を言い出すかと思えば…



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