私の嘘を完成させて
「おー。どうした?」
理事長室。
尚人さんと南那ちゃんが
いるはずなのに…
「あれ?南那はいないの?」
尚人さんの言葉に
血の気が引いていく。
「え…南那ちゃんは
尚人さんに呼ばれてるって
昼休み行ったきり…」
愁もいつもは冷静なのに
この時ばかりは少し
焦っている。
「…なんだと」
さっきまで笑顔だった
尚人さんの表情は一変した。
昔の尚人さんだ。
この低い声と怖い表情は
さすがの俺たちも焦る。