私の嘘を完成させて
「南那っ!!」
一目散に走り出した彷徨に続く。
「おい。鍵しまってんぞ!
南那っ!いるのか?!」
いつもは南那ちゃんの事を
嬢ちゃんと呼ぶ新も焦ってる。
「うわぁー!!!!!!!!!!」
今度こそ確かに聞こえた声。
間違いなくここにいる南那ちゃん。
ただ中で尋常じゃない事が
起こっているのが分かる
この叫び。
「新。どけ。」
低い声を出した彷徨は
新をどけて古くなった鍵を
拳一つで壊した。
鍵は壊れて一目散に中に入ると
「南那ちゃん…」
倉庫の使わなくなった
ガラクタを投げ飛ばしていて
俺たちがここに入って来たことも
まったく気づかない…
小さな窓は割れていて
それで傷付けたのか
あちこちから血が出ている。