私の嘘を完成させて
焦っちゃダメなのに
南那ちゃんの全く落ち着かない
呼吸にどうしても汗が引かない。
「おい!」
急いで走って来たのか
少し息が切れている
佐田先生と尚人さん。
「くそっ。やっぱり出たか。」
尚人さんが呟く・・
やっぱりって?よく出るの?
「彷徨とりあえず運ぶぞ。
連れてこい。
ここじゃ何もできねぇよ。」
新の兄貴にそう言われて
軽々南那ちゃんも運ぶ。
俺の前を走って通っていく
彷徨に抱えられた南那ちゃんは…
苦しそうなのに
涙は全く流してなかった…。
そんな南那ちゃんを
俺は少しだけ…
恐怖を覚えた。
「行くぞ。海。」
「うん…」
栄斗にそう言われて
俺たちは保健室に走った。