【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち
思いつき、急いで玄関に新聞をとりにいったけれどすでにない。
「みんなずいぶんと手際がいいじゃない」
私はスマホを取り出しネットで記事を探しはじめた。
すると上から手が伸びてきて
「結衣さん」
三浦さんに取り上げられた。
「ちょっと。心配だから見てるだけで何もしないわ。ホントにホントだから」
「当然でごぜぇやしょ。あとでちゃんと状況をお伝えしやすから少し待っておくんなせぇ」
「なんで見ちゃダメなの?」
三浦さんは私の予想通りの報道になっているという点は教えてくれた。
そしてそれに対して私が混乱する事が目に見えているというのだ。
「結衣さんには冷静に対応していただきたいからでごぜぇやす」
「冷静に対応するつもりよ」
「あの極道達の誓いの日の報道の人間を思い出してくだせぇ」
三浦さんは凄いよ。
思い出したよあの日のあの緊張感。
自分がその場にいない時は笑ってみていたけれど現場に行くと不必要なほど焚かれるフラッシュ。
報道規制がかけられているのにホテル内にまで入り込んでいた。
「いい事も悪い事も整理して状況をきちんとお伝えしやすから、それまでお待ちいただけやすね」
私はうんうんと何度も頷いた。