【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち
自分たちじゃ捕まえられなかったとか
次の犠牲者が出ずにすんだとか
警察がすべき事なのに極道の方が立派じゃん などなど。
笑っていたけれど笑ってばかりもいられない。
極道を身近に感じてしまう事は危険だからだ。
最後は大きなため息だった。
ニュースも危機感を煽るものだった内容からツィートでこうつぶやかれているという内容に変わって行った。
コメンテーターの中には私達と同じように身近に考える危険性を訴える人もいた。
私は、その人に頑張って欲しいと思った。
踏み込んではいけない領域というものが存在する。
そこに気安く踏み込めば極道本来の姿が発揮されるわけだ。
「以上を踏まえて病院行ってくるね」
私のその一言に隼はまた笑いながら
何を踏まえたんだと失礼過ぎる。
そして立ち上がった私を再びソファーに座らせ
「いいか、親父と遠山と植木が先に車で出る。少ししてから俺と奥野が出る。結衣はその後だ。司が車で来るからそれに三浦と乗って出ろ」
「乗ればいいのね」
「結衣は三浦の指示に従えばいい」
三浦さんと隼はそんな相談を一つもしていないのに了解している。
ここは、素人はおとなしく指示に従えということだ。
響さんたちが出た連絡を受けると隼も玄関へ向かった。
私と三浦さんも下へ降りると司がもう来ていた。
「よぉ小さい姐さん」
「私の表現にもっともふさわしいのかしらね」
隼からの電話で報道陣は響さんの車と隼たちの車に大半がついてきてるから大丈夫だという事だ。
安心して司の車に乗り門を出た。