【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち
食堂の中の雰囲気は誰もが司が捕まっている事を知っているであろう。
だけど誰も心配している様子も感じられない。
冷たいわけじゃなく大丈夫だから何だと思う。
それが何より私に安心感を与えてくれた。
先に食事を終えた菫がごちそうさまを言うと小さな両手で頬杖をついた。
視線の先には追うまでもなく桐生さんだ。
「菫は本当に桐生さんがスキだよねぇ」
「うん」
「桐生さんのどこがスキ?」
「全部。全部かっこいい」
ブーッと吹き出したのは由香里さんと前の方に座っていた組員さんたちで
チラッとこちらを向いた植木さんに慌てて違う違うと手をふった。
ここで誤解されたら大変だ。
トントンと私の肘をたたいた菫がママも三浦さんがスキでしょと聞いてきた。
当然ながら藤堂組にきてから三浦さんは私のスーパーマンで大好きな人だ。
「もちろん」
「みーさんもかっこいい」
「ママのスーパーマン」
「きーたんもスーパーマンだもん」
「あら二人ともスーパーマンがいていいわね。私もスーパーマンが欲しくなったわ」
「ばーばは、うーさん」
「え?植木?それは怖いわ」
あははは