【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち


ほんと隼を誉めてあげたいと思う。


これが出会った頃の隼であったなら質問の他に回答と思える事柄を全部言って隼の相槌で判断しなければならなかっただろう。


それが今は、質問するだけでいい。


何て素晴らしい進歩だ。


「出会った頃より大きく進化した隼くん。よく話すようになったついでに大きくなったら何になりたかったか教えて」


私の質問には突然何だよという顔をしながら


「極道の息子だって自覚はあった。だから夢は持たないようにしてた」



「そんな淋しい事言わないでよ」


「極道だから敵わないとなれば親父たちを恨むだろ。だから夢はもたなかった」


「いい息子だ」


思わず隼の頭を撫でるとやめろとばかりに私の手首をつかんだ。


「由香里さんは、極道が夢を阻むなら実家の養子にしても叶えてあげようと思ってたって。いい親子だね」


私のその言葉にはちょっと嬉しそうな表情を見せた。



「心配なのは菫よ」


「パパのお嫁さんだろ?」


正確にはパパかきーたんのお嫁さんと天秤にかけられていたのに桐生さんの名前は決して言わない。


今度はパパのお嫁さんと隼を選んだから心配と言ってもらえると思っているのか。


それともお姫様と可愛い事を言うのを期待しているのか




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