【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち


「司も結衣の事がフラッシュバックしたんだろ」


「えっ」


「結衣を危険な目に遭わせ怪我までさせただろ。それなのに俺も司も助けに行けなかったのが一生の後悔なんだよ」



「いや平気だったからいいってば。それより怖い思いを何度もしてるって」



「結衣、まじ勘弁してくれ。頼のむからいつもおとなしくしてくれ」


「十分わかってます」



無事であるから怒りながらも隼も笑い

怒られながらも私も笑う。



そう考えると私は人生の中で死んでもおかしくない状況がすでに3回もあったという事だ。


本当に十分だ。

もう嫌だ。


極道の中で平和に生きていく。


それが私の願いだ。



司も刑務所へ行かなくても大丈夫そう。


極道にも弁護士がいるそうだ。


その人は極道なのかと聞こうと思ったが言わずに飲み込んだ。


その代わり

「お豆腐いる?」


笑いながら聞くと


「司が喜ぶかもな」

「だよね。三浦さんも響さんも大笑いするのよ」


「大丈夫だ。結衣がやれば司は喜ぶ」


必要だじゃなく大丈夫だ。

ここが問題なようだ。


「隼、牢屋じゃなくて留置場という事も学んだよ」


大笑いすると隼もクスクスと笑いながら


「牢屋って言ったら司は泣くぞ」


「もう言わないって」

「結衣「しましまの服着てるなんて思ってないから」」


隼と顔を見合わせて吹き出した。




< 34 / 181 >

この作品をシェア

pagetop