【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち


部屋に入れば案の定、惜しげもなく綺麗な背中を菫に見せつけ


「どうだ。パパの背中は綺麗だろ?」


入れようかと考えた事もある隼だけれど


今は入れなかった事が大正解と実感している最中。


温泉やプールに行けなくなるんだと説明しながら顔が輝くのは、桐生さんとはプールに行けない。


つまりは、菫は桐生さんではなく自分に一心にせがんでくるという図式だ。



今まではお庭で大きすぎるほどのプールを出してもらい春香さんの子供の紗香ちゃんと一緒に遊ばせていた。


暑い中わざわざ混むプールに行くよりいいと私達は喜び


お腹の大きい頃は物凄く有難さを感じたものだ。



遊んでくれる人までいるわけで


組員さんたちの腕力で作りだされる流れるプールではしゃぐ声を聴きながら涼しい室内から子ども達も私達も贅沢よねぇなんて笑ったものだ。



だが、隼はプールという新な喜びを見つけたようだ。


今年の夏もここで十分だなと言っていたが来年は間違っても言わないだろう。


「来年は、パパとプールだな」



隼の言葉に


「うん。パパとプール」


妙に納得している菫は、聞かずとも桐生さんの刺青を知っているようだった。





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