【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち


佐和子さんや澤村組長たちが来ている事を隼はわかっていて菫に見せることに満足するとみんなの部屋へと食事に向かった。



「植木さんに悪者になっていただいちゃった感じだわ」


「植木はそれが役割だ」


「うーさんは悪くない」


菫の言葉が嬉しいのは私だけじゃない。


隼もにこやかで


「菫を思って叱ってくれる人がいるって有難いよな」


「ほんとよ。桐生さんも本当に有難いわ」


「桐生が三浦に追いつくには、まだまだだな」


菫はそんな私と隼の笑い話もしっかりと聞いているんだと思う。



僅か4歳の娘が世間との違いをどのぐらい理解するのか


間違いやわからない事がまだまだ多くて当然。


その上極道の社会まで加わるのだから大きくなるにつれこの子もストレスや反発が出てくるであろう。


それでも今は、桐生さんとの信頼関係を築いていこうとしているんだと思う。


自分が何をしたら桐生さんが叱られるか


どうすればいいのか


このあたりを私と同じように経験しながら学んでいるんだと思う。



極道である事を除けば考えられないぐらいの大家族だ。


核家族化が進んでいる現代においてこれだけの人数が寝食をともにする。


上下関係の厳しさも礼儀も同世代の子の何倍も知っているであろう。


そして注がれる愛情も何倍も感じているだろう。






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