籠のなかの小鳥は
それはそうでしょう、と思う。

四人とも、もし学校にいたら、女生徒が騒ぐであろう容姿の持ち主だ。おまけに正真正銘の皇子様。

彼女の一人や二人、いないほうがおかしいだろう。


「たわむれに情けをかけられる女性ではなく———想う方なのです」


遊び相手と本命の彼女の違い、ということかしら。
現代に置き換えて理解してみようと試みるけれど。なにせ、彼氏のかの字もなかった身だ。
恋愛には、正直うとい。


「その方はさる零落された宮家の姫君で、そして———白の宮様の添臥であった方で」

添臥(そいぶし)とは、身分の高い貴族の男子が元服した後、使わされる閨(ねや)のお相手のことだ。
早い話が、夜の練習台。

いずれしかるべきお后を迎えることになるけれど、その時に不慣れでは困るから、というわけだ。
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