恋の悪あがき〜甘い香りに誘われてⅡ
お腹いっぱいだ。

美咲に「お手洗いに行ってくるね」とことづける。

ハアァ…美味しかったな。帰ろっ…

パタン

お手洗いから出ると、フットサルの人が立っていた。
名前…何だっけ?

「悠里ちゃん。二人で抜けない?」

「えっと…」

「悠里ちゃんって、すっごく美味しそうに食べるよね。気取らない子だなって。もう少し、きみと話したい」

思い出した!

「森下 巧さんだ…」

「プッ…今さ、ずっと僕の名前何だっけ…て考えてたでしょ?」

「ご、ごめんなさい」

「それで、僕の告白を聞いていなかった」

「はあ…」



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