恋の悪あがき〜甘い香りに誘われてⅡ
「あっ、朝ご飯…もしかして…」

早起きして、朝ご飯を作ろうと炊飯器をセットして寝たんだ。

布団をかき分け、正座する。

「朝ご飯…大樹が作ってくれてるんだよね?ごめんなさい」

ふわりと大樹が布団ごと私を抱きしめる。

「いいの。出来る方が作ればいい。悠里の仕事ってわけじゃない」

チュッ…

「まだ眠いなら寝てればいい」

よいしょっと、寝せられる。

「いいの?」

「いいの。もう少し、こうさせて。…起きたらさ、隣に悠里が居てくれて、俺、すっげー幸せ」

むぎゅうぅ…とされる。


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