恋の悪あがき〜甘い香りに誘われてⅡ
「悠里…」

息を切らした大樹がいた。

「大樹」

私の隣に腰掛ける大樹。

「悠里だけだから。悠里だけが、いつも俺のここにいるんだ」

大樹が拳を作り、自分の胸に置く。

「うん…」

「都への…ごめん、宮澤さんへの想いは3年前に消えてるんだ。
ずっと会わなかった、懐かしい友人に会った…そんな感じなんだ。信じて」

ジッと、力強い瞳が私を見つめる。

その瞳に偽りは感じられない。

そうだよね。私だって、ずっと会ってない憧れの人に会えたら、さっきの大樹みたいになると思うし。


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