恋の悪あがき〜甘い香りに誘われてⅡ
「あの、助けていただいて、ありがとうございます」

ぺこりと頭を下げる。


大きな手が、私の頬に当てられる。

「どこか痛いとこない?」

心配そうに、ジッと私の目を見てくる。


いや…なに急にそんな優しい顔して。

調子が狂う。


「痛いとこ…ないですよ?松田課長は?大丈夫ですか?私…直撃しましたよね?」


そうだ。痛いのは松田さんの方だろう。


「いや?俺は鍛えてるから大丈夫だ」

「そ、そうなんですか」

床に散らばった広報誌を拾い集める。

手元に感じる松田さんの視線…表情が。

どうしたんだろ。
なんか悲しそうに見えるのは、気のせい?





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