恋の悪あがき〜甘い香りに誘われてⅡ
「なんだ?おとなしいじゃん。まだ具合い悪いのか?」

「いえ。そういうわけじゃなくて、
お忙しい松田さんにこんな事させて申し訳ないというか…」

ジッと私を見る。

「そんな事は気にしなくていい。俺はもう帰る。ついでに送るだけだ」

じわっ…

なんていい人なんだ…

グゥーキュルキュル…

「……」

「……」

こんな時に私のお腹は正直者だ。

松田さんの肩が、めちゃくちゃ揺れてる。

ぶははは…

「なーんか、らしくないこと言ってると思ったら、腹減って調子出ないんだな…
よし、美味いメシ食べさせてやる」

ニヤリと笑ういつもの松田さんがいた。





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