才川夫妻の恋愛事情
いつでも、大事なことだけは考えを読み取れるこの才能。才川くんに対してだけ有効なこの特殊能力を、私はいつ手に入れたんだろう。
もしかしたら、特別でもなんでもないのかもしれません。
ただずっと好きで目で追って、たくさん考えていたらわかるようになっただけ。
それだけのことなのかもしれません。
「それよりも、男の子か女の子かもまだわかってないのによく決めたね……?」
「わかるだろなんとなく」
「わからないよ普通」
「絶対に女だ」
「その執念で無理やり女の子にされたような気がします」
「なぁ、なんて名前だと思ってんの?」
「ばっちり当てたら何してくれます?」
「……一緒に風呂入る?」
「!?」
「結婚記念日のやり直しだしな。……もし当てられたら」
一緒に入ろっか、なんて甘く誘う。
その踊らせるような目にも恋をしてしまった。
たくさん考えてもまだ読めないところがあるから、この先もきっと彼が好きです。
≪後日談2・才川夫妻の結婚記念日≫ End