才川夫妻の恋愛事情
同じベッドで眠るようになってから、才川くんのほうから触れてくれることが前よりも(若干)多くなった。
夜、先にベッドに入っていた私がスマホをいじりつつ寛いでいると、後から入ってきた才川くんが肩に触れてきた。
「? どうしたの?」
なんだろう。もしやお誘いか……?とほんのちょっとの期待を抱いて、彼の様子を窺いつつスマホをベッドサイドへ。
「別に」
「そう……?」
「期待した顔してるけど、今日はしないからな」
「……」
顔に出しすぎ? “期待した顔”って……?
一体自分はどんな顔をしていたんだろうと渋い気持ちになり、枕に突っ伏す。
才川くんはそんな私の肩にまた触れてきた。
「え、なに?」
「眠い。今日はもう疲れた。だからしない」
「うん。それはわかったけど……」
この手は何……?
触れてきた手はグイッと私の肩を抱き、なんだなんだと私が戸惑っているうちに才川くんが動いた。“はぐっ”とパジャマの上から胸にかぶりつかれる。
「ひゃぁっ……?」
突然のことに間の抜けた声が出た。吐息の湿っぽい熱がじんわり伝わり、ぶるっと震える。
「な……なに……疲れたからしないんでしょう⁉︎」
「しないしない」
楽しそうにそう言って、才川くんは私の胸元から頭を上げた。その目は確かに眠たそう。このところまた残業続きだったから、仕方ないといえば仕方ない。
少しぼーっとした目で、じっと見つめてくるからドキドキした。“するっ”と頬を撫でてくる。それから、指先でフニフニと唇を触ってくる。
「……やっぱりさ」
「うん」
「しよっか」
「………………うん」
彼が少しずつ欲に流されていったのを感じた。
同じベッドで眠るようになってから、才川くんはちょっとだけ堪え性がなくなった。
夜、先にベッドに入っていた私がスマホをいじりつつ寛いでいると、後から入ってきた才川くんが肩に触れてきた。
「? どうしたの?」
なんだろう。もしやお誘いか……?とほんのちょっとの期待を抱いて、彼の様子を窺いつつスマホをベッドサイドへ。
「別に」
「そう……?」
「期待した顔してるけど、今日はしないからな」
「……」
顔に出しすぎ? “期待した顔”って……?
一体自分はどんな顔をしていたんだろうと渋い気持ちになり、枕に突っ伏す。
才川くんはそんな私の肩にまた触れてきた。
「え、なに?」
「眠い。今日はもう疲れた。だからしない」
「うん。それはわかったけど……」
この手は何……?
触れてきた手はグイッと私の肩を抱き、なんだなんだと私が戸惑っているうちに才川くんが動いた。“はぐっ”とパジャマの上から胸にかぶりつかれる。
「ひゃぁっ……?」
突然のことに間の抜けた声が出た。吐息の湿っぽい熱がじんわり伝わり、ぶるっと震える。
「な……なに……疲れたからしないんでしょう⁉︎」
「しないしない」
楽しそうにそう言って、才川くんは私の胸元から頭を上げた。その目は確かに眠たそう。このところまた残業続きだったから、仕方ないといえば仕方ない。
少しぼーっとした目で、じっと見つめてくるからドキドキした。“するっ”と頬を撫でてくる。それから、指先でフニフニと唇を触ってくる。
「……やっぱりさ」
「うん」
「しよっか」
「………………うん」
彼が少しずつ欲に流されていったのを感じた。
同じベッドで眠るようになってから、才川くんはちょっとだけ堪え性がなくなった。