二度目の恋


「……君は、美奈のなに?」



その言葉に、どう答えていいか……
けど、正直に答えた



「……家族、ですよ。俺にとって美奈ちゃんはかけがえのない人、美奈ちゃんにとっても同じです。俺たちは支え合って生きてきたんですから」



そう言うと、社長さんは鼻で笑った
いくつ?と聞かれたから
今年で二十歳、と答えたら
目をまん丸くして、俺を見た



「……犯罪じゃねぇか」



その言葉に、カチンときてしまった


「美奈ちゃんといつからですか?」


そう聞くと、またパソコンへて視線を移してしまった


「……久しぶりに会ったのは、俺がココに着任した数ヶ月経った頃、偶然居酒屋で。……20年ぶりに会った」



20年ぶり……
その言葉に、俺は確信した
けど、証拠がない


そして、一度だけではなく
二度も美奈ちゃんを傷つけるんじゃないかと思うと、イライラした
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