二度目の恋


マンションに行けば
二人は「さすが社長」と
部屋をまじまじ見ていた


佳奈さんとキッチンに立ち
河村さんはダイニングテーブルに座ったり、キッチンに来たりと
細々動いていた


「あ、俺、風呂洗ってきます」


そう言って腕まくりをし
ジーンズを捲り上げて行った


そんな姿に佳奈さんと笑ってしまった


『佳奈さんが幸せそうでよかった』


「田宮さんだって……、あ…前からおもってたんだけど、名前で呼んでも?」


私が頷けば嬉しそうに
「美奈さん、美奈さん」と呼ぶ



『一輝がね、二人に感謝してるって。私の背中を押してくれたから、私達は今幸せでいられるの……ありがとう』


そういうと、佳奈さんは首を横に振り


「私たちも……美奈さんがいたから」


そうかもしれない
けど、私にとって佳奈さんは
今までどんな人よりも大切な人


『これからも、よろしくね』


二人して、涙目になりながら笑った
< 154 / 269 >

この作品をシェア

pagetop