二度目の恋


それから20分経った頃


「すまない、遅くなって」


その姿に、クスッと笑ってしまった


『私が早く来すぎただけです。それに美味しいワインと綺麗な夜景を楽しんでましたので、退屈しませんでした』


そういうと、ホッとした表情だった



シャンパンで乾杯し
部長がチョイスしてくれた
料理のコースを堪能した

こんな近い距離で部長と会話したのは
いつ以来だろうか……


『懐かしいですね〜、まだ課長だった頃が……毎日残業ばかりしていて、そのうち倒れちゃうんじゃないかってハラハラしてました』


「はははっ、俺も。けど事務仕事を田宮がやってくれるようになって、かなり楽にはなったけどな」


『そのせいですかね?今の営業マンは事務仕事を全て私に回してきますよ?私がいなくなって、ヒーヒー言いますよ?』


そんな会話に笑いながら
部長との時間を楽しんだ
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